2016年 11月 航空工学 ATPL-MPL(飛)

旋回半径（ｒ）を求める式で正しいものはどれか。ただし速度をＶ、バンク角をθ、重力加速度をＧ、円周率をπとする。

高速飛行において抗力急増マッハ数（Mdiv）を大きくする方法（ａ）～（ｄ）のうち、正しいものはいくつあるか。（１）～（５）の中から選べ。

（ａ）翼厚比を大きくする。

（ｂ）遷音速領域における低抗力翼型（ピーキ翼型、スーパークリチカル翼型）の採用。

（ｃ）翼に後退角をつける。

（ｄ）胴体と主翼を一体として考えた抗力低減方策、エリアルール（断面積の法則）の採用。

上反角効果に関する記述で誤りはどれか。

エルロン•リバーサルに関する記述（ａ）～（ｄ）のうち、正しいものはいくつあるか。（１）～（５）の中から選べ。

（ａ）この現象はフラッタやダイバージェンスとは関係なく、翼の剛性と補助翼に加わる空気力が原因である。

（ｂ）高速飛行中に操縦輪（桿）を操作して機体を傾けようと操作したとき、極端な場合は逆の方向へ傾く現象である。

（ｃ）エルロン•リバーサルを防ぐには、補助翼をできるだけ翼端側に寄せるとよい。

（ｄ）エルロン•リバーサルを防ぐには、低抗力翼型（例：スーパークリチカル翼等） を採用し、後退角を小さく翼厚を厚くすることにより翼の剛性を高くするとよい。

高速飛行時の機首下げ傾向を自動的に補正する安定化機能で正しいものはどれか。

耐空類別が飛行機輸送Ｔに適用される強度に関する説明で誤りはどれか。

離陸速度140kt、無風時の離陸距離6,000ftとなる航空機が、20ktの向かい風を受けた時の離陸距離を求めよ。

耐空性審査要領飛行機輸送Ｔにおける離陸警報装置が作動する条件についての記述（ａ）～（ｄ）のうち、正しいものはいくつあるか。（１）～（５）の中から選べ。

（ａ）フラップ及び前縁の装置の位置が離陸時の許容範囲内にない場合、自動的に警報を与える。

（ｂ）縦方向のトリム位置が安全な離陸を行うことができる位置にない場合、自動的に警報を与える。

（ｃ）翼のスポイラー（横方向操縦スポイラーを除く）が安全な離陸を行うことができる位置にない場合、自動的に警報を与える。

（ｄ）速度ブレーキが安全な離陸を行うことができる位置にない場合、自動的に警報を与える。

必要馬力に関する説明（ａ）～（ｄ）のうち、正しいものはいくつあるか。（１）～（５）の中から選べ。

（ａ）機体の最小抗力係数は形状抗力に関係するため、高速飛行時の必要馬力に大きな影響を与える。

（ｂ）重量の増減は余剰馬力に影響を与えるもので、必要馬力には影響を与えない。

（ｃ）高速飛行時では、高度が高くなるほど必要馬力は減少する。

（ｄ）縦横比が大きい機体は縦横比の小さい機体に比し、低速飛行時に必要馬力が増大する。

レダンダント構造方式の説明で正しいものはどれか。

油圧アキュムレータの説明（ａ）～（ｄ）で正しいものはいくつあるか。（１）～（５）の中から選べ。

（ａ）圧力流体の形でエネルギーを蓄え、圧力マニホールド内を高圧に保持する。

（ｂ）アンギュラ•タイプ•ピストン•ポンプとも呼ばれる。

（ｃ）動力ポンプが吐出した作動液の脈動によって生ずる圧力サージングを和らげる。

（ｄ）各機器が作動したときの作動液の圧力サージングを吸収する。

アンチスキッド制御装置が持つ機能（ａ）～（ｄ）のうち、正しいものはいくつあるか。（１）～（５）の中から選べ。

（ａ）通常スキッド制御（Normal Skid Control）

（ｂ）ロックした車輪のスキッド制御（Locked Wheel Skid Control）

（ｃ）接地保護（Touchdown Protection）

（ｄ）フェール•セーフ保護（Fail Safe Protection）

タービン•エンジンの推力に関する説明（ａ）～（ｄ）のうち、正しいものはいくつあるか。（1）～（５）の中から選べ。

（ａ）航空機の飛行中にエンジンが実際に航空機を推進するスラストを、エンジンが発生する総スラストに対して正味スラストという。

（ｂ）ターボファン•エンジンではファン空気流量と一次空気流量との重量比をバイパス比という。

（ｃ）コンプレッサ入口全圧に対するタービン出口全圧の比をエンジン圧力比（EPR）という。

（ｄ）高バイパス比ターボファン•エンジンは、ダクト付固定ピッチ•プロペラに近いと考えられ、ファン回転数（N1）は推力によく比例している。

タービン•エンジン材料の特異現象で、極端な熱や機械的応力を受けたとき、時間とともに材料に応力方向に塑性変形が増加する現象で正しいものはどれか。

ニッケル•カドミウム蓄電池の特性で誤りはどれか。

エア•データ•コンピュータからの出力情報で誤りはどれか。

変圧器に関する説明（ａ）～（ｄ）のうち、正しいものはいくつあるか。（１）～（５）の中から選べ。

（ａ）交流電圧を変える機器であり、直流には使用できない。

（ｂ）変圧比は巻線比に等しい。

（ｃ）設計段階で定められた許容限度を定格値という。

（ｄ）損失は主に巻線及び鉄心で熱となってしまう電力である。

火災検知器について誤りはどれか。

総重量130,000lb、重心位置が基準線後方600inにある飛行機で、搭載している 1,000lbの貨物を基準線後方400inから800inのところに移動した。空力平均翼弦

（MAC）の長さが140inとすると、新しい重心位置はMAC上でどのくらい移動するか。