125. ATC 用レーダーの性能

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125. ATC 用レーダーの性能

ATC に用いられる捜索用レーダーには、 ASR と ARSR, さらに洋上航空路用として ORSR があり、 ほぼ日本の全土 をカバーしてレーダー管制の用に供されている。

それらの性能は、 ともに距離誤差としてレーダーアンテ ナからの距離の 3% ( アンテナ付近は 500 フィート ) 以上の くい違いがないように調整されている。 これらの ATC レー ダーには、 航空機の ATC トランスポンダーと連動させて各 機の識別 ( モードA ) と高度 ( モードC ) の把握が容易にで きるようにした SSR (secondary surveillance radar) が装備され ている。 また、識別や高度情報のほかに様々な情報も入手 できるモードSに対応したレーダー施設も増えてきている。

レーダーで捉えた航空機の情報は飛行情報管理システ ム 管制情報処理部 (FDPS/flight data processing section) か らの情報と共に ARTS または RDP で一括処理され、ARTS や航空路管制卓システム(IECS/integrated enroute control system)の表示画面上に航空機の位置が高度, 速度, 便名 などと共にデジタルで表示される。 また、各サイトのレー ダーは相互に連動しており、 レーダー管制空域内では離陸 してから着陸するまで、 とぎれることなくレーダー管制が 継続できるようになっている。

125. PERFORMANCE OF A T C RADARS

Most Japanese skies are covered by ATC radars such as ASRs and ARSRs for surveillance as well as ORSRs for the oceanic segments. The accuracy of this equipment is adjusted and maintained within an admissible margin; 3 % of the distance from an antenna (500 feet in the vicinity of an antenna). These types of radar equipment are generally operated in conjunction with SSR (Secondary Surveillance Radar) equipment, which responds to an airborne interrogator in order to provide aircraft identification (Mode A) more effectively and altitude reporting signals (Mode C). Also, increasing number of radar facilities are corresponding with a more sophisticated Mode S transponder which enables to exchange various kinds of information.

The information derived from radars is processed by ARTS or RDP along with the FDPS (Flight Data Processing Section) data in order to display aircraft positions, altitude, speed and call signs on ARTS or IECS (Integrated Enroute Control System). Also, these types of radar systems are integrated as a part of the seamless nationwide radar control network which covers from takeoff to landing.

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126. A R S R / O R S R

航空路監視レーダー (ARSR / air route surveillance radar) お よ び 洋 上 航 空 路 監 視 レ ー ダ ー (ORSR / oceanic route surveillance radar) は、 エンルートの管制を行うための長距 離レーダーで、 半径 250 マイルの空域を二次レーダー (SSR) のみでカバーしており、大部分はモード S 対応になってい る。 日本では図 1-1 のように、 21 のレーダーサイトが運 用されており、 実質的に日本全土を網羅している。

127. ASR

空港監視レーダー (ASR / airport surveillance radar) は出 発 / 進入管制に使用するために空港に設置されているレー ダーで 、 半径 60 ~ 80 マイル の空港周辺をカバーしている。

132. GCA

GCA(ground controlled approach) は、 捜 索 レ ー ダ ー (ASR / airport surveillance radar), 精 測 レ ー ダ ー(PAR / precision approach radar)および無線機により構成される。

120. 通信組織とレーダー網

航空交通業務の直接的手段となる通信の組織は、日本が 担当する飛行情報区をカバーし、管制官/管制運航情報官 とパイロットとの無線電話による直接交信を可能としてい る。 また、隣接する外国の管制機関との間にも通信組織が 確立されている。

122. HF 通信組織

遠距離の通信には短波 (HF / high frequency) が優れてい る。 FIR 内に VHF でカバーしきれない空域のある担当国は HF による通信網を組織して航空機との通信を確保してい る。 ATC 通信用としては 2 ~ 21MHz 帯のうち特定の周波 数が使用される。 HF による遠距離通信は F 層と呼ばれる電離層における 電波の反射波を利用している。 F 層は太陽に面している昼 間や夏季には顕在し、 逆に夜間や冬期には衰退する傾向が ある。 F 層が顕在な時は 8MHz 帯以上の高い周波数が有利 であり、 逆に衰退している時は 6MHz 帯以下の低い周波数 が有利である。 F 層は太陽黒点の数が多い場合に顕在する ことが知られており、 黒点の数が多い時期は、 比較的高い 周波数帯の使用が有利である。