2016年 5月 航空気象 ATPL-MPL(飛)

対流圏について正しいものはどれか。

潜熱に関する記述（ａ）～（ｄ）のうち、正しいものはいくつあるか。 （１）～（５）の中から選べ。

（ａ）潜熱とは、固体、液体、気体間の相転移する際、吸収または放出される熱量をい う。
（ｂ）固体から液体、液体から気体へ変化するときは熱を吸収するが、固体から気体へ変 化するときは熱を放出している。
（ｃ）夏場に打ち水をすると少し涼しくなったように感じるが、これは蒸発する際に熱を 吸収する現象を利用したものである。
（ｄ）水蒸気や水から放出された熱エネルギーは、低気圧や積乱雲を発達させることもあ る。

前線性逆転に関する記述で正しいものはどれか。

図は一般的な断熱図に、ある大気の状態曲線ABを示した ものである。この大気の安定度で正しいものはどれか。

地上において外気温度25℃、露点温度が17℃のとき、上昇気流によってできる雲の おおむねの雲底の高さはどれか。

海霧が予想される気象条件で誤りはどれか。

コリオリの力に関する記述（ａ）～（ｄ）の正誤の組み合わせについて、 （１）～（４）のうち、正しいものはどれか。

（ａ）コリオリの力は、地球上に静止している物体には働かない。
（ｂ）北半球において南に向かって運動する物体には、東向きのコリオリの力が働く。
（ｃ）コリオリの力は、物体の運動の向きおよび速さを変える
（ｄ）中・高緯度の対流圏上層の大気の大規模な流れにおいては、コリオリの力と 気圧傾度力の釣り合う関係が近似的に成り立つ。

気団の変質について正しいものはどれか。

沿岸前線について誤りはどれか。

偏西風帯における寒冷低気圧についての記述で誤りはどれか。

熱帯収束帯（ITCZ）に関する記述で誤りはどれか。

500hPa高層天気図の説明として正しいものはどれか。

北半球の偏西風帯における寒帯前線ジェット気流と亜熱帯ジェット気流の説明で誤りは どれか。

地球大気に関する記述で誤りはどれか。

下図はPolar frontと上層の偏西風に直角にとった断面図(Bergeron.1952)である。図 中Ａ～Ｄのうち、最も激しい晴天乱気流が予想される場所はどれか。（１）～（５）の 中から選べ。

点線：等温線
実線：等風速線(m/s)
JP：Polar Jet stream
の中心域

視程障害の説明として誤りはどれか。

次の（ａ）～（ｄ）のうち、着氷が起こりやすい状況として正しいものはいくつあるか。 （１）～（５）の中から選べ。

（ａ）寒冷前線面及び前線後面の寒気内の雲中
（ｂ）冬季日本海沿岸に寒気が張り出してきて発生する雲中
（ｃ）SATが０℃～-40℃位までの間の各種の雲中
（ｄ）冬季の低気圧中心付近の雲中

ジェットエンジンへ及ぼす火山灰の影響に関する説明で正しいものはどれか。

滑走路視距離（RVR）に関する記述（ａ）～（ｄ）のうち、正しいものはいくつあるか。 （１）～（５）の中から選べ。

（ａ）RVRは滑走路灯及び滑走路中心線灯の光度設定値を取り込んで処理を行っているた め、滑走路灯または滑走路中心線灯が消灯した場合には                RVR値は通報されない。
（ｂ）RVR値は視程のような気象値ではなく、散乱強度、滑走路灯の光度、昼夜の別など 次の（ａ）～（ｄ）のうち、着氷が起こりやすい状況と              して正しいものはいくつあるか。 の関数として算出された人工的な値である。
（ｃ）出発機に対してRVR値が通報される場合の通報時期は、地上滑走に関する指示が発 出されたとき、離陸許可が発出されるまでの適切な時                     期、RVR値が既通報値から変 化したとき、である。
（ｄ）RVRはPilot eye levelを滑走路面上2.5メートルと想定し、滑走路灯火と操縦士の 目の高さの平均である約1.25メートルにおいて観測を行う。

低層ウィンドシア情報に関する記述（ａ）～（ｄ）のうち、正しいものはいくつあるか。 （１）～（５）の中から選べ。

（ａ）進入経路上または離陸経路上で観測されたときに通報される。滑走路上では障害物 が多いことなどから観測できず滑走路上に関する通報は                 されない
（ｂ）ウィンドシア情報は向かい風成分の減少量20kt以上30kt未満、または向かい風成 分の増加量20kt以上の時に通報される。
（ｃ）マイクロバースト情報は向かい風成分の減少量が30kt以上の時に通報される。
（ｄ）検出装置はドップラーレーダーだが降水現象がないと観測できない。そのためエー ロゾル（空気中の浮遊微粒子）を利用するドップラーラ                 イダーが一部の国際空港に 設置されているが、降水やエーロゾルの状況によって探知範囲や能力が変わる。